トップ コラム 圧倒的な見積スピードアップにより、過去最高年商を更新!「新工場」の夢の実現へ。

圧倒的な見積スピードアップにより、過去最高年商を更新!「新工場」の夢の実現へ。

2026.03.14

圧倒的な見積スピードアップにより、過去最高年商を更新!「新工場」の夢の実現へ。

日本のトンネル工事を支えるカテックスグループにおいて、岩盤工事用機材の重要部品や工作機械用部品の樹脂切削加工を担う、株式会社カテックス東海様。

納品までのリードタイムに強みを持つ同社ですが、数年前までは工場長1名が「紙の図面に手書き」で全ての見積を作成されていました。

その結果、月の処理件数は200〜300件が限界となり、工場長が本社ミーティングに参加できないほどの深刻な属人化状態に陥っていたのです。

転機は2021年。中途で入社された新田様が、グループの「自主独立」という方針を実現すべく見積改革を決意。

本記事では、圧倒的な推進力で匠フォース導入の壁を打ち破り、事務メンバー1名で月間1,100件の見積作成を実現した、DX成功の軌跡に迫ります。


■ 会社概要

  • 社名:株式会社カテックス東海
  • 事業内容:樹脂プラスチックの切削加工、試作品、治具、機械部品、の製造、トンネルの補助工法用異形押出品の組立
  • 設立:1990年
  • 従業員規模:21名
  • URLhttps://tokai.katecs.jp/ 

インタビューにご協力いただいた皆様

株式会社カテックス東海

  • 統括工場長 新田 勝則 様
  • 業務課 業務係 係長 横山和茂 様

匠技研工業

  • カスタマーサクセス 國馬 秀治
  • 製品本部 プロダクトマネージャー 中野 景太

※本記事の掲載内容はすべて取材時(2025年12月)の情報に基づいています。


シェア7割のインフラ資材から、次なる市場へ攻め込むモノづくり

──國馬:まずは、カテックスグループの事業内容と、その中でのカテックス東海様の役割について教えてください。

新田様:
親会社であるカテックスでは、大きく「工業用品」と「建設資材」の2つの事業を展開しています。建設資材の分野では、トンネルを掘るために必要な機材や施工管理をパッケージで取り扱っており、日本のトンネル工事の約7割にカテックスが関わっています。

その中で、私たちカテックス東海は、機材と岩盤を繋ぐチューブの先端部分など、コアとなる樹脂部品の製造を担っています。また、もう一つの大きな柱として工作機械メーカー様向けの樹脂部品加工なども幅広く行っています。最近では、二輪車の部品量産も開始し、自動機を購入して対応の幅を広げています。

工場長を現場に縛り付けていた「手書き見積」の弊害

──國馬: 新田様ご自身は、いつ頃カテックス東海様へ入社されたのでしょうか?

新田様: 私は2021年、コロナの時期に入社しました。前職は自動車部品メーカーで経営企画をしており、それ以前は客先常駐としてシステムエンジニアリング業務にも携わっていました。

──國馬: ITやシステムに明るいバックグラウンドをお持ちの中、カテックス東海様へ来られて、当時の現場の印象はいかがでしたか?

新田様:
正直に申し上げますと、現場を見たときは驚きました。例えば、社内ではOfficeソフトすら使われておらず、図面はすべて紙で管理されていたんです。そのため、事務員が膨大な紙の束から、パラパラと目視で過去の図面を探しているような状態でした。

特に深刻だったのが見積業務です。今から4年半ほど前ですが、当時の見積は工場長が一人で担っていました。図面に直接、鉛筆で金額を手書きしていくやり方で、Excelすら使っていませんでした。

──國馬: 工場長がお一人で見積をされることによる弊害は、具体的にどのような形で表れていたのでしょうか?

新田様: 文字通りの属人化と、組織の停滞を生んでいました。たとえば、月に1回本社で重要なミーティングがあるのですが、工場長は「見積が止まってしまうから」という理由で、工場を離れることができなかったんです。

「その日のうちに見積を出す」ことを目標にはしていましたが、一人の手作業では月に200~300件をこなすのが限界。本来、工場長として経営や組織づくりに時間を使ってほしかったのですが、見積業務に忙殺され、後任も育たないという悪循環に陥っていました。

グループ方針の「自主独立」と、見積に特化した匠フォースとの出会い

──國馬: その属人化とボトルネックを解消するために、システム化を検討され始めたのですね。数あるシステムの中で、匠フォースを知ったきっかけは何でしたか?

新田様: カテックスグループには「自主独立」という重要な方針があります。親会社との一対一の依存関係をなくし、私たち自身でも営業をして顧客を開拓していかなければなりません。しかし、当時のアナログなやり方と属人的な体制では、取引先を増やす活動すらままならない状況でした。

まずは私が現場にヒアリングをして、Excelに見積ロジックを起こそうと試みました。私自身、取り数計算などの基本的な知識はあったので、それ以外は現場に聞きながら進めたのですが、やはり人によって言うことが違ったり、顧客によって変えていたりと複雑でした。それと並行して、図面をPDF化して客先別にナンバリングするなど、ペーパーレス化に向けた泥臭い整理を始めました。

その上で、「見積を効率化できるシステムを探してほしい」と社内で依頼し、事務メンバーがネットで見つけてくれたのが「匠フォース」でした。その後、名古屋の展示会で実際にお会いしてお話を聞きました。

──國馬: 他社のシステムとも比較検討されたかと思いますが、最終的に匠フォースを選んでいただいた決め手はどこにあったのでしょうか?

新田様:
他社のシステムも見ましたが、多くは「過去の図面を探します」という図面管理の機能に軸足が置かれている印象でした。しかし、私たちが一番解決したかったコアの課題は、「見積作成そのものをシステマチックにすること」です。匠フォースは『AI見積システム』として、そこが全くブレておらず、自分たちの仕様に合わせた形にカスタマイズできる点が非常に魅力的でした。

また、私たちは樹脂加工をメインとしていますが、樹脂は材料の種類が膨大で計算も複雑です。他社にシステム導入の相談をした際は、「樹脂ですか…」と少し悪い反応をされることもありました。しかし、当時の匠フォースの営業担当の方に相談すると、私たちの課題に対して非常に前向きに、熱意を持って対応してくれた。このことも先行投資を決断する大きな後押しになりました。

現場の意識を変えたトップダウンの推進力

──國馬: 実際に導入を進める中で、壁にぶつかったことはありましたか?

新田様: 匠フォースで誰でも正しい金額を算出するために行う、「マスターの登録」は苦労しました。先ほども言った通り、樹脂は材料が多岐にわたります。新しい材料がどんどん増えたり、価格改定が入ったりするため、その度に改定漏れが起きないよう材料マスターの原案作成と改訂は大変でした。マスター登録については、今でも解決途中の課題として継続的に取り組んでいます。

──國馬: 現場の皆様からは、新しいシステムへの抵抗感やインターフェースが変わることへの反発はありませんでしたか?

新田様:
システム自体への抵抗というよりは、「システムを浸透させること」に壁がありました。導入してすぐの頃、見積担当の事務メンバーである宮城がなかなかシステムに移行しきれず、いつまでも今までの手作業を並行して行っていたんです。

そこで私は、トップダウンで推進する覚悟を決め、あえて宮城にプレッシャーをかけました。私自身は宮城がいない時だけサポートに回り、見積のルーティンワークから意図的に外れました。宮城が匠フォースに入力して回す仕組みを徹底させたんです。最初は苦労していましたが、実際にやってみると最初の完成度から非常に良く、一気に業務が回り始めました。改革には、やはりトップの強い推進力が必要不可欠です。

月間1,100件を1人で処理!見積精度とスピード向上により「過去最高年商」へ

──國馬: 匠フォースが現場に定着した後、カテックス東海様にどのような変化が起きましたか?

新田様:劇的な変化がありました。まず匠フォースのAI類似図面検索を使うことで、依頼案件と似ている過去の図面が瞬時に出力されるので、図面を探す時間が圧倒的に減りました。その結果、見積の精度が上がり、誰がやってもバラつきのない適正な価格をスピーディに算出できるようになったんです。

──國馬: 具体的な対応件数には、どのような変化がありましたか?

新田様:
匠フォース導入前の手書き見積時代は、どんなに頑張っても月間200〜300件が限界でした。導入直後すぐに効果が現れ、見積件数は700件ほどに増えました。今までの約3倍強の対応件数ですから、宮城が「もうパンクです」と悲鳴を上げていたほどです。笑

その後、見積のキャパシティが広がったことで依頼がどんどん舞い込み、先月はなんと、月間1,100件もの見積を宮城1人で回せているんです。 

匠フォースを導入することで、チームとしての役割分担が明確になり、お客様への対応力が飛躍的に向上しています。


──國馬: 月間1,100件!それは凄まじい生産性の向上ですね。売上にはどのようなインパクトがありましたか?

新田様: 実は今季の売上は、過去最高を達成しました。見積回答のスピードと精度が上がったことで、これまで別会社に流れていた案件を弊社で受けられるようになり、案件の奪取に成功しています。また、従来であれば営業圏外だった地域への新規開拓にも手が回るようになりました。

2023年の導入前と比較して、売上は20%アップしています。仕事が大幅に増えたことで、設備投資に踏み切ることができました。

65歳の定年までに「新しい工場」へ。次世代に繋ぐモノづくりの誇り

──國馬: 見積DXが、事業全体の飛躍的な成長と売上に直結したわけですね。カテックス東海様の今後の展望を教えてください。

新田様: 会社としての目標は、売上規模をさらに倍にすることと、インフラを整えることです。カテックス東海への入社後、数年先までのロードマップを立てたのですが、既存市場で競合からシェアを奪還しつつ、新しい設備を入れて新規事業も拡大していきたいと考えています。

直近の構想としては、スマートファクトリー化の一環として、工程管理を紙から脱却させたいですね。加工現場にタブレットを置き、匠フォースの図面や加工単価を現場の職人が直接見れるようにしたい。現場にコスト意識を持たせるとともに、基幹システムとも連携して、さらなる省人化を進めていきたいです。

──國馬: 最後に、これほどの改革を力強く推し進める新田様ご自身の原動力と、実現したい「夢」についてお聞かせください。

新田様:
私は新しいものが好きなんです。しかし、今の工場のキャパシティや環境のままでは、これからやりたいことを実現するには限界を感じています。

私は現在60歳です。「定年までの5年で、どうしても新しい工場に引っ越して、そこで仕事がしたい」これが今の私の最大のモチベーションです。綺麗で清潔な事業所での仕事は、そこで働く人のパフォーマンスやマインドを向上させることができると思っていますし、抜本的な事業の効率化を図るには、新工場への移転がマストだと考えています。そのためには、特定の人に依存する「属人化」から完全に脱却し、誰でも高いパフォーマンスを発揮できる仕組みを作らなければなりません。

なにより、私がずっと想っているのは、メイド・イン・ジャパンのモノづくりを盛り上げていきたいということです。

匠フォーラム(匠フォースユーザー会)に参加することで、相互の受発注関係も生まれました。AIに関する最新情報にも触れることができ、ユーザー同士切磋琢磨する関係を築いていきたいと思います。

これからも強い組織を作り上げ、次世代にしっかりとバトンを渡せるように挑戦を続けていきます。

【編集後記】 

紙と鉛筆のアナログ現場から、新田様の推進力で壁を打ち破り、事務担当者1名で月間1,100件の見積を捌くまでに至った軌跡。「過去最高年商」を実現したサクセスストーリーは、属人化に悩む多くの製造業の方々に勇気を与えるはずです。
カテックス東海様の挑戦を、匠フォースと伴走支援で後押ししてまいります!

カスタマーサクセス 國馬

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